ねっこ と そら

インタビュー記事(転載許可済)

K+(ケープラス)インタビュー 「話をしてもいいですか」vol.188・令和4年(2022年)6月23日発行

 

 

人が和める場づくりを。
ヨガ、ボディーケア、アロマなどさまざまなリラクセーションを通して、安らぎの場を提供する癒やしのプロ。

 

谷 和香菜 Wakana Tani
東京のリラクセーション会社で長年勤務。ヨガと出合い、セルフケアの大切さを知る。
2015(平成27)年に帰郷し、ヨガとリラクセーションサロンを開業。須崎市出身。41歳

 

「坐骨を真下に突き刺すように意識して座ると、背筋が真っすぐに。これが座りのえい状態です」。

骨盤模型を使いながら、正しい座り方を教えてくれたのは、須崎市でヨガとリラクセーションサロン「ねっことそら」を営む谷和香菜さん。

祖母譲りという土佐弁が印象的な女性だ。サロンでは、ヨガやボディケアなどを通して、安らぎの時間を届ける。

「ボディーケアなどで体をメンテナンスして、その時だけ気持ちいいというのは不十分やと考えています。セルフケアで自分自身の体を見てあげて、体のことを人任せにせんことが重要。

メンテナンスとセルフケアの両方を大切にしてほしいです」

 

谷さんがこの考えに至った過去の経験がある。東京の短大を卒業後、リラクセーションの会社に就職。多忙な仕事の傍ら、鍼灸を学ぶため専門学校に通うも体を壊して退職。

その後、事務職を勤めたが、長時間椅子に座り過ぎてぎっくり腰に。体を酷使しがちな谷さんだったが、この後、ヨガと出合い、ライフワークバランスを自ら整えられるようになったと話す。

「深呼吸をしながら、体を使い、気持ちを静めていくヨガ。自分の心身と向き合う時間は大事だと気付きました」。その後、鍼灸接骨院などを営む会社で経験を積み、2015(平成27)年に帰郷。大好きな祖母のそばで暮らしたいと、自身のサロンを須崎市に開いた。

屋号の「ねっことそら」には、地に足が着いているという意味を込めたと谷さん。
特にヨガがセルフケアには最適だそうで、身体と心を、深い呼吸でつなぐ方法を伝えようと励んでいる。
日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクターでもある谷さんは、精油を独自に調合したアロマトリートメントも行う。また、四万十川源流地域産のヒノキ葉と、高知県産や瀬戸内産のかんきつの精油をブレンドしたアロマオイルや全身用保湿油など、オリジナルのアロマ商品も販売する。「森林の課題を考えた活動に共感し、高知精工さんのヒノキ葉の精油を使っています」。環境保全に意識を向ける谷さんは、商品を介して森の循環を伝えることにも力を入れる。

 

多様な癒やしのメニューを持つ谷さんが、いつも心がけるのは、リラックスできる時間の提供だ。好きな香りに包まれ、体をほぐし、ほっと一息ついてほしいと話す。
「自己犠牲からは何も生まれない。自分で自分を癒やすことが大事と、身を持って体験しました。高知でサロンを持って、仕事も生活も今が”ぼっちり”。さまざまなシーンで、人が和み、くつろげる場づくりをこれからも続けていきたいです」

 

 

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